総合失調症は精神病の一種で
症状が重い場合に総合失調症入院になります。
総合失調症とは、精神病の一種で以前は精神分裂病という名前で呼ばれていて、100人に1人の割合で発症するといわれています。この病気になったとしても、すぐに総合失調症入院での治療が必要なことは少なく、うつ症状や妄想、行動障害などの総合失調症の症状があっても、通院での投薬やカウンセリングなどの精神療法だけで病状が安定する人もいます。
しかし、中には総合失調症の症状が強く、日常生活を行なうことが極端に難しい場合や自分で自分を傷つける自傷行為、自殺願望などがあるときには総合失調症入院での治療が必要になります。総合失調症入院は、自分で病状を客観的に理解することが難しいため、自ら進んで入院を希望するケースは少ないようです。総合失調症入院が必要だと判断されても本人の同意が得られないようなケースもあり、この場合は、保護義務者(配偶者や親、家庭裁判所で選任された人)の同意を得ることによって、入院の措置をとることができます。このような総合失調症入院は、精神保健福祉法という法律に基づいて行なわれます。
総合失調症入院の治療は、症状にもよりますが自傷などの危険行為、急性期の症状が治まるまで数ヶ月間必要なこともあります。総合失調症入院での治療を終えて退院したとしても、継続して定期的な外来への通院は必要で、退院したからといって勝手に薬の服用を止めてしまうと、また再発してしまうことが多いようです。きちんと長期にわたって抗精神病薬を服用し続けることが、総合失調症を再発させないための有効な方法です。
総合失調症入院施設と聞くと、暗い鉄格子がはまり、鍵がかかった患者を隔離することを主な目的とする病院を思い浮かべる人もいるでしょうが、最近では精神科の入院施設も明るい造りになり、患者自身で自由に出入りすることができる開放型の病棟に変わってきています。
総合失調症入院施設での治療は、専門医師によるカウンセリングや薬物療法が中心となりますが、ここ数年で総合失調症の新しい薬が開発されたことにより治療効果が上がっています。総合失調症の薬物による治療の進歩により、総合失調症入院施設での入院治療期間が短期間ですむようになって来ています。また、総合失調症と診断されたり、総合失調症入院施設への入院を経験したりすると、偏見や誤解を受けて心に傷を負ってしまう人もいるかもしれませんが、総合失調症は100人に1人の割合で発症するといわれる病気で、意外に総合失調症の治療を受けている人は多いのです。
総合失調症と診断されても必ずしも総合失調症入院施設での入院治療が必要と言うわけではなく、ほとんどの患者は在宅、通院での治療で症状を安定させることができます。
総合失調症の症状の特徴は、幻覚や妄想が現れてくることですが、患者本人はそれを幻覚や妄想だと認識していないので自ら進んで病院へ行くことはありません。総合失調症は治療が遅れると症状が悪くなるので、総合失調症入院という治療にならないためにも、家族や友人の行動や言動が変わって来たと気が付いたら、なるべく早く専門医に相談することが大切です。